堤幸彦監督が、竹内結子、西田敏行ら豪華キャストを迎え、日本が世界に誇る小惑星探査機はやぶさの7年間にわたる軌跡を映画化。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力のもと、最新鋭のVFXで再現された超リアルな宇宙映像が展開。どんな困難に遭おうとも決してあきらめない精神が見る者に勇気を与える。
監督:堤幸彦
出演:竹内結子、西田敏行、高嶋政広、佐野史郎、山本耕司、鶴見辰吾、筧利夫、市川実和子、甲本雅裕、生瀬勝久
- amazon : はやぶさ HAYABUSA (2011)
- prime video : はやぶさ HAYABUSA (2011)
- U-NEXT : はやぶさ HAYABUSA (2011)
- hulu : はやぶさ HAYABUSA (2011)
- Lemino : はやぶさ HAYABUSA (2011)
- YouTube : はやぶさ HAYABUSA (2011)
はやぶさ HAYABUSA (2011)のあらすじ
太陽系の起源の一因を探るべく、2003年に小惑星イトカワへ向けて打ち上げられた小惑星探査機はやぶさ。2010年6月13日、はやぶさはいくつもの危機を乗り越え、7年間、60億キロにもおよぶ旅から地球に帰還。それを支えていたのは、ユニークな経歴を持つメンバーで結成されたJAXAのプロジェクトチームだった。
はやぶさ HAYABUSA (2011)のストーリー
2010年6月13日、オーストラリア・ウーメラ砂漠では、JAXA対外協力室の水沢恵が「はやぶさ」の大気圏再突入を待っていた。
それから遡ること8年前、2002年の夏、水沢(竹内結子)は的場泰弘(西田敏行)の講演会を熱心に聞いていた。閉会後、水沢は的場に声をかける。後日、彼女は的場から宇宙科学研究所への誘いを受ける。水沢は萩原理の下で対外協力室のスタッフのかたわら、坂上健一が率いる小惑星探査機「MUSES-C」に搭載するためのカメラチームでも働くことになる。探査機はイオンエンジンの推進と地球スイングバイによって小惑星イトカワまで航行し、小惑星のサンプルを回収した上で地球に帰還することを目標とした、世界的にも例の無いプロジェクトだった。
広報として子供たちに説明をする水沢は、つい専門用語を駆使しすぎて説明してしまい、親子連れに呆れられてしまう。分かりやすい説明の必要を感じた水沢は、日本の探査機開発の歴史を調べ、坂上(高嶋政広)やプロジェクトマネージャー・川渕幸一(佐野史郎)の関わってきた姿を知る。そして子供たちのために、「はやぶさ」をキャラクター化して説明する絵本を作り始める。
やがて火星探査機「のぞみ」が軌道投入計画を断念せざるを得なくなり、一般から募集した名前を「のぞみ」に乗せて火星に送るプロジェクトも合わせて頓挫する。水沢は亡き兄の名前で応募していたことを的場らに明かす。彼女の宇宙への思いは、幼くして亡くなった兄の遺志を継ぎたいという気持からであった。
彼らの計画する小惑星探査機「MUSES-C」は、低予算に苦しみ、打ち上げ予定地の漁業関係者や文科省との交渉、材料の軽量化などに悩まされながらも、「はやぶさ」と名付けられ、2003年5月9日スタッフや地元の人々に見守られつつロケットによる打ち上げを成功させる。はやぶさは宇宙の旅を続け、搭載されたカメラは世界で初めてイトカワの姿を捕えた。だが、イトカワへのタッチダウンは不時着してしまい、故障の恐れがあることがわかる。スタッフに不安が広がる中、川渕は再度のタッチダウンを決断する。帰還の途についたはやぶさは通信途絶し、数週間もの間行方不明となってしまう。
そんな中、水沢は博士号取得を目指した論文が不可となり、先の見えない研究の道に空しさを感じ始める。さらに坂上が契約期間終了のためJAXAを去ってしまう。坂上は科学者としての心構えを説き、水沢を激励して去ってゆく。長年にわたる「はやぶさ」の計画の中で、定年退職した萩原のようなスタッフや、開発途上で亡くなり計画の最後を見られないまま去る者も現れる。水沢は兄の墓前で、兄の遺志を継ぐだけでなく自分自身の想いが大事だと母に諭される。
ようやく復帰した「はやぶさ」は、燃料漏れなどによる故障のため満身創痍の状態であることがわかる。ぎりぎりの帰還劇に、川渕は岡山まで足を延ばして神社で祈願をし、宇宙好きの人々はインターネットを通じて水沢のレポートを読みながら祈るように見守り続ける。
大気圏再突入の夜、ウーメラの大地に立ってその瞬間を待つ水沢のもとに坂上が現れる。カプセルを地上へ分離し、自らは燃え尽きてゆく「はやぶさ」の姿を見るスタッフたちの目には涙が光る。
その後、ある講演会場には、的場の見守る中理学博士として「はやぶさ」に関する講演をする水沢の姿があった。水沢は宇宙への思いを通じて知った「命」の素晴らしさを説き、観客たちの拍手を受ける。
この記事へのコメントはありません。