学校 (1993)

『学校』(がっこう)は、山田洋次監督の映画シリーズ作品。1993年から2000年までに全4作が制作された。幅広い年代の生徒が集まる夜間中学校を舞台に、挫折や苦境から立ちあがる人々を描いたドラマ。焼肉店を経営する在日コリアンのオモニ(新屋英子)、中年になるまで文字が読めなかったイノさん(田中邦衛)などが登場する。脚本は山田洋次と朝間義隆の共同。撮影は高羽哲夫と長沼六男の共同。キネマ旬報ベストテン第六位。

監督:山田洋次
出演:西田敏行、田中邦衛、新屋英子、萩原聖人、神戸浩、翁華栄、中江有里、裕木奈江、竹下景子

学校 (1993)のあらすじ

夜間中学校に勤める黒井(西田敏行)はある日校長に呼び出され「そろそろ異動を」と薦められていた。しかし黒井は「私は夜間に根を生やして『古狸』と呼ばれたいんです」とつっぱねる。黒井のクラスには働きながら夜間に通うカズ(萩原聖人)、中1で不登校になったえり子(中江有里)、アル中のおやじが嫌で家に居つかないツッパリ少女のみどり(裕木奈江)、日本の社会になかなか馴染めない中国人の張(翁華栄)、焼肉屋を経営するオモニ(新屋英子)、脳性麻痺で言葉の不自由な修(神戸浩)、そして長年の肉体労働で身体を酷使した競馬好きのイノさん(田中邦衛)がいた。それぞれに違った環境でそれぞれの悩みを抱えつつ夜間に通う生徒たちがいた。そのイノさんが体調不良で田舎に戻り、療養中(教室には不在)であるところから物語は始まる ….。

学校 (1993)のストーリー

下町の一角にある夜間中学の教師・黒井は、卒業式も近づいたある日、卒業記念文集のための作文の授業を行う。原稿用紙にそれぞれの思いを綴る様々な職業、年齢の生徒たちの横顔を見ながら、黒井は彼らとの思い出を振り返る。孫もいる年になって入学してきた在日韓国人の女性・オモニ。髪の毛を染めたツッパリ少女・みどり。昼間は肉体労働に励む少年・カズ。父は中国人、母は日本人で五年前に中国から移住してきた青年・張。自閉症で登校拒否児だったえり子……。やがて給食の時間に、クラスの一員・イノさんが死んだという悲しい知らせが届く。突然の訃報に悲しむ黒井と生徒たちは、食後のホームルームの時間、イノさんの思い出を語り始める。不幸な生い立ちとその後の苦労、田島先生への恋心。そして突然病に倒れ、故郷の山形へ帰ったきり帰らぬ人となったこと。イノさんの人生を語り合ううち、いつしか黒井と生徒たちは人間の幸福について話し合うようになっていった。生徒と先生が汗を流して語り合う、これこそ授業だと確信する黒井先生に応えるかのように、えり子が、自分も夜間学校の先生になる、そしてこの場所に戻ってくる、と決意を語る。外はいつしか雪になっていた。

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